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■S/Fシステムを初めて導入されたのが1996年。そして2012年2月にREAL4を導入。その導入理由を教えていただけますか?
--島田常務--
S/Fライナー2がいずれバージョンアップされなくなるのなら、REAL4をなるべく早く導入しようと思いました。どの段階で導入しようか、というのは迷ったのですが。--島田専務--
秩父では、もっと早く導入した会社があり、情報を聞いて、うちもそろそろと決めました。
■他社CADと比較検討されましたか?
--島田専務--
いいえ。他社のシステムは考えなかったですね。実はS/FシステムDOS版の頃、使っていた人が定年で辞められてから使わなくなり、ウインドウズ版を入れてからもまたしばらく使わずにいました。でも、専用CADがあるのに使わないのはもったいない。メリットがあるのか、ないのか。まずとにかくとことん使え、と。そして、やり始めたのが常務です。
■使い始めた当時、どうでしたか?
--島田常務--
自分は日本溶接構造専門学校で専用CADのS/Fライナーや、他の汎用CADとかを教わっていました。仕事で使い始めると、やはり分からないことはあり、当時のS/Fライナーで入れられないものも多く、入社して最初はフリーソフトの汎用で書いていました。でも、専務からS/Fライナーを「とことん使え」と言われ、最初は大変でしたが、S/Fの汎用エイリスを覚え、それから専用のライナーでいろいろと入れるようになっていきました。
--島田専務--
そう!とことんやれ、と(笑)。
その前からS/Fの見積もり・積算は自分が使っていたので、連動させて使いたい、という思いもありました。
■ライナーを活用する中で工場の流れや時間は変わっていきましたか?
--島田専務--
変わりましたね。専用でどこまで打って汎用でどれだけ直すのか。施工図として出来上がるのがこれぐらいのタイミング、工場に出す資料はこれぐらいのタイミングでできあがる。そして検査資料は…と。専用で打てれば打てるほど、全体的な時間が短くなりました。だから、効率化を進める上で、いかに専用CADでどれだけ打つかが勝負だ、という考え方に行くようになっていきました。
■なるほど!REAL4導入後、専用と汎用の使用割合は変わりましたか?
--島田常務--
ライナー2の時は専用対汎用が6-7対4-3だったのが、REAL4導入後は8-9対2-1ぐらいになりました。
■REAL4導入後、専用が9割ですか!
--島田常務--
はい。ライナー2の時から専用の割合が5割以下では役に立たないので、それ以上を目指し、専務からは「時間がかかってもいいからできるだけ専用で入れられるところまで入れるように」と言われてきたんです。--島田専務--
うちは施工図からの仕事、原寸からの仕事の両方があり、施工図支給のものであっても、今はREAL4に入れ直しています。その方がデータから管理資料も出て、それが使えて、工場の流れが早くなるので。--島田常務--
そう。建方までの時間を逆算し、入力時間を考え、REAL4に入れた方がいいとなれば、そうしています。
■REAL4の3Dはいかがですか?
--島田常務--
納まりを3Dで確認でき、便利ですね。原寸検査でも役立っています。
そのために会議室にパソコンを常時置き、「こうなるので、納まりをこう変えました」と説明しながら3Dで見てもらうようにしました。すると3Dで説得力が高まり、内容を把握してもらって以前よりも早く図面を決定してもらえるようになりました。原寸検査だけをとってもREAL4は図面の決定を早め、また、フィルム原寸を出すこともほとんどなくなり、コスト削減にもつながっていると思います。
■他にも便利な点がありますか?
--島田専務--
ドッドウエルの営業の頑張りもあると思うのですが、仲間うちの会社でREAL4を使っているところが多く、そうした会社と連携して仕事をする時にデータのやりとりが早くできて便利ですね。難しい箇所の入れ方も「こうしたらいいよ」と教えたり教えられたり、互いにレベルアップしています。
■データロジックのサポートセンターはいかがですか?
--島田常務--
早く、簡単に、しかも原寸に利用できるようにするには、どう入れるのが一番いいだろう…というときに相談すると、メールやファックスで分かりやすく応えてくれるので助かります。そうしたサポートが信頼感につながっているので、他社CADに変えるつもりはないですね。
■REAL4の導入効果は出ているといえますか?
--島田専務--
思っていたメリットは非常に出ています。導入してよかったです。REAL4はまだまだ伸びる可能性があると思います。見積・積算との連動をもっと密に、また、仮設の個数のことなど、もっと良くしてほしい要望があります。さらにいいREAL4を目指してください。応援しています!
お忙しい中、ありがとうございました。
※S/F Communication27号に掲載されたものをもとに編集しております。
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