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■S/F原価管理システムを導入されたのが1998年12月。
いち早い導入ですね。導入理由を教えてください。
--小山部長--
現社長の小山が社長就任前から本格的に積算や工事受注の決済などを行っていました。その年、他の鉄骨ファブからの勧めでS/Fシステムを導入し施工図・指示書が軌道に乗ったことをふまえ、懸念だった工事原価をより正確に把握したいという思いに、ドッドウエルの関口さんが提案してくれたのがきっかけでした。
■導入して良かったことは?
--小山部長--
導入前は全て手計算でしていたことを考えれば、嘘のようにものすごく時間を短縮できました。今では入力後、クリック一つで集計され、原価率や粗利率まで出る。こんな楽なことはありません。どんな物件の何の作業に何時間かかり、何にてこずったのか、実行予算書に対してどうだったかが詳細に分かり、図面だけでは分からない、似た物件の積算など様々なことに役立てられるようになりました。
■導入してから赤字がなくなったそうですね。
--小山部長--
工事原価が把握できるようになった2001年以降は赤字がなくなりました。鉄骨業界は厳しい状況が続き、昔ながらのドンブリ勘定では、鉄骨ファブが利益を生み出す構造になりません。それが原価管理によって「見える化」し、数字を把握できるようになりました。
■原価管理の意義とは?
--小山部長--
工事ごとの粗利額を知る上でなくてはならないものです。それだけでなく、安定した経営や利益を社員に還元できます。生産効率が100を超えた月には、みんなに目標達成手当を支給するようになり、そのことが特に若い社員のモチベーションアップにつながっています。残業時間の管理は健康管理にも生かせます。原価管理の数字にはものすごくたくさんの可能性が詰まっていると思います。
お忙しい中、ありがとうございました。
※S/F Communication30号に掲載されたものをもとに編集しております。
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